私は、ピアノを弾くことだけでなく、音楽的知識が身につき、楽しんで長い間
続けられるレッスンの方法を、ずっと試行錯誤で模索してきました。
そして、これ!といった指導法・教本に出会えたのです。
それは、アメリカのバスティン夫妻がつくられた「バスティン・メッソード」です。
この指導法は、単にピアノ演奏の基本技術を身につけるだけでなく、
幅広い音楽の体験をしながら、たくさんの音楽的知識を学んでいきます。
ピアノ鍵盤の理解からはじまり、音名、リズム、和声、調性、形式などを
順序よく学び、自分で曲を作ることも出来るようになります。
テキストは、オリジナル曲がさまざまな様式(クラシック、ジャズ、ポップスなど)
で書かれ、世界の民謡、バッハ・ベートーベンなどの有名作曲家の作品にも
ふれることが出来ます。
また、小さいお子さんが興味をもつようなカラフルで楽しい挿絵がついて、
系統立ったシステムになっているので、小さい子供にも飽きることなく進められ
先生の側も「 教え忘れ 」がないのが特徴です。
きちんと音楽のしくみを学んでいくので、「 わかって弾ける子に育ち 」
それが、「 音楽的な情緒あふれる演奏 」につながり、
「 音楽的な自立 」 (だれかに教わらなくても自分で楽譜が読めて
弾くことができる) の出来る人になれるのです。
実際他の教材から切り替えて使い始めてから、子供さんの目が生き生きと
輝いて、自分からほかの曲もどんどん弾いてくるようになり、
「 練習が楽しく苦にならなくなった 」と皆が言います。
また、使っておられる全国のピアノの先生方からも、
「 自分自身が生徒と一緒にとても楽しくレッスンが出来る 」、
「 忘れていた音楽的知識を呼び起こすことが出来た 」、
「 自信を持って指導出来るようになり、保護者の信頼を
今まで以上に得られる 」
など、たくさんの言葉をいただいています。
バスティン夫妻のだんな様のジェームス氏は、2005年に亡くなられましたが、
奥様のジェーン先生は70歳を超された今も現役のピアノ教師で、
子供から大人までたくさんの生徒さんに直接指導されておられます。
実際にサンディエゴのご自宅でレッスンされる姿は終始穏やかで、
わけ隔てなく接し、生徒の個々の才能を信じて引き出すもので、
ピアノ教師の理想像を見ました。
そのような方が作られた、そしてさらなる研究がされている現在進行中の
「 生きたメッソード 」で学ぶことが出来るのは幸せなことだと思っています。
私は現在、この「 バスティン・メッソード 」のよりよい指導法を
勉強するかたわら、広くピアノの先生方に知っていただくための研究講座
なども行っております。( バスティン研究会 )
楽しく身につく教材で、ピアノレッスンを始めてみませんか?